お父さん目線の中高生日記

高校生をもつ父親発信の子育て関連情報

【父の思い出シリーズ】自動販売機

毎回子どもたちの学習に関する理屈っぽく固い内容が多いので、

 

今回は、塾に通っていた中学生時代の私の思い出を息抜きとして少し挟んでみます。

 

古い話ですが、興味ある方はお付き合いください。

 

当時は塾に通うのが当たり前、みたいな時代で、私ももれなく通いました。近いという理由から選んだ塾は、雰囲気も緩く、今ひとつ充実感はありませんでしたね。

 

徒歩で一緒に通っていたのはヨシとジュン。

いつもの帰り道。3人で帰っていた最中、1人がふと自動販売機のおつり返却口に手を入れました。

 

 

「えっ!」

「400円あった!」

 

 

当時100円のジュースを買うのに500円を入れ、おつりをとり忘れた先客がいたようです。

 

 

その日から、大競争が始まりました。

塾終わりにいかに早く飛び出せるか、最短距離はどのルートか、

毎回あの夢のおつり返却口に向かって3人はまっしぐら。

 

なんなら、その返却口を見るために塾に行ってるくらいの勢いです。

 

 

しかし、そんなラッキーが続くわけもありません。何度走っても最初にたどり着いた者がガッツポーズをすることはありませんでした。

 

 

今日もラッキーはなかった...

 

 

そんな冬のある日、

さすがに走り疲れた3人は、

 

「今日はジュース飲もう」

「走ったから暑い、ノドもカラカラ、炭酸や!」

 

ジュンが最初に100円を入れて

中段にあるボタンを押しました。

 

 

ガラ〜ン!

 

 

ジュースが出てきました。

 

 

 

 

あつ〜い

おしるこ

でした。

 

 

 

 

どうやら、見ていた下段のサンプルと、

それに該当するボタンを間違えていたようなのです。

つまり、下の段の見本を見て、なぜかその上にあるボタンを押していた、みたいな。

 

 

そんなことある?

 

 

「ジュン、何してるん!

炭酸やったらこっちの下のボタン押さなあかんやん! 

こんな上のおしるこの方押して〜!」

 

 

 

私はおしるこのボタンを連打しながら

呆れ返っていました。

 

 

 

 

いつのまにか

ヨシが100円入れてました。

 

 

 

ガラ〜ン!

 

 

 

もういっちょ

あつ〜い

おしるこ。

 

 

 

ウソやろ...

なぜヨシは私の横から

100円入れた?

 

 

 

結局、私だけ炭酸が飲めました。

もちろんみんなで分けましたけど。

 

 

 

あの時に

私もおしるこ!

と言って3人おしるこにしてれば

カッコよかったのかなぁ...!?

 

 

 

塾にはいろんな物語があるものです。

いや、塾は関係ないやん!

 

 

 

何もかも忘れて

ゲラゲラ3人で笑うこと。

中学生の大切な時間でした。